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増え続ける大腸ガン
大腸ガンになる患者さんは、年々増加傾向にあり、大腸ガンによる死亡者も増加し
女性の死亡原因の第1位(平成21年人口統計より)を示しています。
40才以上の人に多く60才台がピークとなっています。
その背景に大腸ポリープが増加傾向にあり、これが大腸ガン増加の要因となっています。
日本人の食事が豊になり脂肪が多く食物繊維が少ない欧米型の食事環境が
1番大きな原因として考えられています。
近年、遺伝子研究の発達によりガン遺伝子とガン抑制遺伝子の関与が判り、
複数のガン抑制遺伝子の損傷、欠落が段階的にガンを引き起こすことが解明されてきています。
大腸ガンの発生経路(できる過程)に大きく2つの経路があります。
1)良性ポリープがガン化する経路
線種という良性の腫瘍性ポリープがガンになる。
10mmから20mm以上の大きさになるとガン化する危険性が高くなる。
2)正常粘膜細胞から直接ガン化する経路(denovo 型)
ポリープのようにすぐに見つかる少ないケースは少ない。
5mm以内でもガンとなることがある。(微小ガン)
大腸ガンの発生経路としては、1)からのケースが多くを占めています。
大腸ポリープは大きく2種類に分類されます
●腫瘍性ポリープ 線種(管状、管状絨毛、絨毛、鋸歯状)
腺ガン
●非腫瘍性ポリープ(=良性) 過形成性ポリープ
炎症性ポリープ
良性リンパ濾胞性ポリープ
線種は大腸ポリープの中で最も頻度が高く全体の80%を占めます。
大腸ポリープとガンの関係
<大腸ポリープ(線種)=大腸ガンの前ガン状態>
統計上、線種といわれるポリープの95%は良性のままですが
5%が将来、悪性(腺ガン)になります
大腸ガンの約97%が腺ガンという結果からも
大腸ポリープ(線種)が大腸ガンの前ガン状態と考えられていました。
(大腸線種―腺ガン連鎖は以前から指摘されていたものです。)
近年 遺伝子解析でガン抑制遺伝子の欠損が線種を形成する引き金となること、
さらに刺激・細胞の変性・酵素の関与から線種が増大し、
再び別の遺伝子の欠損、損傷からガン発生、浸潤が判ってきました。
大腸線種―腺ガン連鎖が解明されました
発育期間について (大腸ポリープ、早期大腸ガンになるまで)
大腸ポリープ(線種)も突然大きい状態でできるわけでなく、
最初小さいものが徐々に年単位で大きくなります。
多くのケースで見られる大腸ポリープ(線種)がガン化するのに
最低でも数年かかると考えられていますが詳細な期間については不明です。
大腸ポリープが多発する場合は、ガンの発生頻度は高くなり期間も短くなります。
何らかの刺激で、細胞の変性(遺伝子の損傷、欠損)が起こり、
ポリープ(線種)ができ、大腸ガンへと進んでいきます。
ガンへの危険要素(因子)は?
切除ポリープの組織検査で細胞の異形性が強い場合
複数のポリープがある場合
高年齢
家族性ポリポーシス(遺伝的原因から100個以上のポリープができる病気)
症状について
進行ガンになるまでほとんど自覚症状はありません。腫瘍が大きくなり便の通りが悪くなり便秘、下痢、便が細くなる、腹痛などの症状が出てきます。
腫瘍の大きさがある程度の大きさ(目安20mm近く)になると血便としてわかります。
早期ガンや大腸ポリープ(目安が10mm台)、大腸の奥にできた進行ガンでも
便に血が混じっているかわかりません。
発見と予防についてどんな検査がいいのでしょうか?
小さな良性ポリープ(線種)や大腸ガンの早期発見、早期治療には
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も有効な方法です。
現段階では大腸の検査にはCТやМRI検査では精度的に困難な状況です。
ガンの場合、腫瘍径の増大とともに大腸壁への深達度が増えてきます。
仮に早期ガンで発見されても深達度が大腸壁への粘膜下層1000μm以内か?
切除断端の陽性、陰性、腺ガンの種類、血管への浸潤の有無
によっては外科手術が必要となります。
外科手術にならない為に、できるだけ早い段階、小さい段階で発見することが必要です。
最も有効な検査方法として大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けられることお薦めします。
前ガン状態である良性ポリープ(線種)、できるだけ早い時期の早期ガン(粘膜下層1000μm以内)の段階で内視鏡切除で完全切除することで大腸ガンを予防することが出来ます。
当院では、クリーンコロンと呼ばれるポリープを取りきってポリープのない状態まで、
ポリープ切除を行っております。
辛い、痛いというイメージの大腸検査ですが不安、苦痛のない内視鏡検査を行っています。
当院ホームページ、待合室の患者様の声をご覧ください。























