病気の知識

2012.05.12更新

インフルエンザは毎冬、流行しています。普通の風邪とは異なり、感染してしまうとかなりひどくなる病気です。予防接種や体力アップで、予防してほしいと思います。そこで、予防接種を中心にインフルエンザについてお知らせします。

予防接種はいつごろ受ければよいの?
インフルエンザがいつ流行するかその年によって違います。流行が始まる前にしっかりと免疫を付けておきましょう。そのためにはインフルエンザ予防接種を受けましょう。またワクチンの効果は接種後7日~14日以降から生じてくるため、流行する前に接種を受けておくことが重要です。

予防効果はどのくらい続くの?
予防効果は、5ヶ月程度です。「一度受ければずっと...」というわけにはいきません。それで、毎年接種する必要があります。ただ、接種したとしても、絶対にインフルエンザに感染しないとは限りません。しかし、インフルエンザにかかった場合でも予防接種を受けていれば、症状が軽くてすみインフルエンザ脳症・肺炎などの合併症を起こさずに済みます。

副反応、アレルギーの心配はないの?
注射したところが腫れたり、痛んだりすることがありますが、時間がたてば治ります。ワクチンを作るときに鶏卵を使うので、すごく強い卵アレルギーがある人は、接種する前に相談してください。

違う型が流行ったらどうなるの?
ワクチンには、その年に予測されている型、3種類が混合されてつくられていますので、予防接種の効果は十分に期待できます。

基本をおさえることが◎

インフルエンザウイルスは感染力が非常に強いのですが、湿度に弱いという弱点があります。室内の湿度を保持しましょう。そして、外から帰ったら必ず手洗い・うがいを忘れないようにしましょう。流行期の人ごみは避けましょう。

どんな病気にもいえますが、体力が弱っていればかかりやすく症状も重くなります。日ごろから規則正しい生活を送り、バランスの良い食事を心がけてください。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

■病気は遺伝するの?
遺伝って、本当に不思議ですよね。顔が似てる、仕草が似てる......この子は、お父さん似、お母さん似?赤ちゃんの笑顔に一喜一憂。でも、病気だけは似てほしくないものです。
アレルギーや生活習慣病を持つ患者さん、とくに女性の方に聞かれることが多いのが、「病気は子供に遺伝するの?」という質問です。
結論からいいますと、アレルギー性の疾患や糖尿病や高脂血症などの生活習慣病は、遺伝の要素と環境の要素が合わさって発症するものです。
とくに子供の場合、お父さんやお母さん、兄弟姉妹にアレルギーを患っている人がいたら、充分気をつけてあげるようにしましょう。
アレルギーは、免疫系が「敵」だと間違って覚えてしまい、次に接触したときにそれを排除しようとする反応が過敏に出てしまう状態です。そして、この反応が起こりやすい人のことをアレルギー体質といいます。
とはいえ、アレルギー体質の人が、必ずアレルギー症状を発症するというわけでもありませんのでご安心を。一生、アレルギーを発症しない人もいます。
これだけ医学が発達しているのに、実はアレルギーについては、まだの未知の部分が多く、アレルギー体質があるかどうかをに調べる方法も今のところ部分的にしか開発されていません。
年齢によって治る場合もありますが、アレルギーを発症してしまうと完治させるのは大変難しくなります。
その前に生活環境を整えて体質改善を図るなど心がけておけば、例え両親がアレルギー症状を持っていても、子供も同じ病気に悩まされる可能性は少しでも低くなります。

■子供は風の子......は昔の話?
すきま風の吹き荒ぶ古い家から、豪華なマンションへお引越し。さあ、これから快適な生活が......と思いきや、とたんにアレルギー症状が。住宅の建材、壁紙などが問題に、機密性の高い部屋は、適温多湿を好むダニやカビを繁殖させる原因となります。一日中部屋を閉め切ることは避け、小まめに換気を心がけるだけでも随分違ってくるはずです。

職場、住居と快適な冷暖房生活、便利な交通手段となり、新鮮な日光、空気に触れる機会の減少、多種多様の食事(脂肪、加工食品、合成保存料、着色料、添加物など)は、皮膚、鼻、咽頭、気管支粘膜、消化管の粘膜への影響が考えられ、風邪を引きやすい体、新しい感染症、アレルギーの増加など免疫力の調整に問題があり、今後、古くて新しい粘膜免疫という第2の免疫を考える必要があるのではないでしょうか?


■夜遊びはアレルギーのもと?
昔は夜の9時を過ぎると夜中でしたが、コンビニ、24時間レストラン、携帯、インターネット、今や9時、10時は宵の口。塾帰りの小中学生も平気で歩いている時間です。

そんな現代社会って、やっぱり体にいいはずはありませんよね。
人間の身体は、太陽の下で活動し、夜は休むように出来ています。
睡眠と覚醒のリズムをコントロールする体内時計がおかしくなることは、すなわち、自律神経、内分泌ホルモンが正常に働かなくなるということです。
不規則な生活や睡眠不足が続くと、体の生体バランスが崩れて、当然、免疫力も低下してしまいます。また、適度な運動は体に新鮮な酸素を送り込み、血液に循環も良くしますので、免疫力、抵抗力を高めます。
自律神経の働きも活発にしますし、ストレスの発散にもなりますので、アレルギー予防には良いこと尽くめ。


■  「病は気から」と言うけれど......
昔から「病は気から」といいますが、この言葉はアレルギー性疾患にもあてはまります。アレルギー症状の発症に、ストレスが引き金になっているケースが多いからです。
ストレスが溜まると、神経のバランスがくずれて、内分泌、体の免疫システムに狂いが生じてしまいます。
心のもちようで病気が快方に向かうなど精神状態と免疫が関係しているという報告があります、では、ストレス発散の良い方法はないものでしょうか。

それには、規則正しい生活を送って生活にリズムをつけることと「笑う」ことが良いといわれています。
笑うという行為は、免疫力と関係するナチュラルキラー細胞を活性化させて、アレルギーの緩和に働きかけることが分っています。


■  寄生虫はアレルギー予防の友?
花粉症は、いまや日本人の5人に1人が悩んでいるという国民病。その原因の一つに、寄生虫の減少を挙げている説があります。

「寄生虫って悪いものなんじゃないの?」普通はそう思いますよね。ところが、実際に寄生虫感染の減少と呼応するかのように、日本社会にアレルギー患者が爆発的に増えているのです。
一説には寄生虫の代わりに花粉などを敵だと判断して攻撃するのだと考えられています。寄生虫は困りものですが、寄生虫がいなくなったことでアレルギーが蔓延しているかもしれないなんて、何だか変な気分ですね。
また、寄生虫だけでなく、行き過ぎた衛生管理も問題です。最近では、なんでも「無菌」の状態です。免疫は、何度も菌やウイルスと触れ合うことで学習していきますので、子供の頃からバイキンを排除して清潔を追い求めた結果、免疫力が低下して新たな症状に悩まされている例が多く報告されてきています。
行き過ぎた清潔志向が、肉体的にも精神的にもかえって現代人を精神的に貧弱にしてしまったということでしょうか。


■長生きはお薬のおかげ?
日本はまぎれもなく世界有数の長寿国。医療技術の発展のお陰で、かつて難病や不治の病、死に至る病の多くが克服されています。
ところが、その一方で、昔はあまり耳にしなかったはずの「生活習慣病」や「糖尿病」「アレルギー疾患」などの言葉が頻繁に聞こえてくるようになりましたよね。
一体、日本人は今、健康なのでしょうか、それとも不健康なのでしょうか?
生活習慣病は、遺伝的な要素に加えて、食事や生活環境が原因となって起こる病気で、とくに働き盛りの中年層から増えていきます。
さらに、ここに肥満が加わることで、動脈硬化を引き起したり、ホルモン内分泌や免疫系への影響を及ぼしたりします。

日本人の3大死因といわれる、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」は年々増え続けていますが、これらの病気の発症を早めている原因は、ここにあるのではないでしょうか。

子供の慢性の病気は「アレルギー」、大人の場合は「生活習慣病」が代表的ですが、どちらにも共通していえるのは「遺伝的な要素がある」「治りにくい複雑な病気である」「食事、生活習慣環境に関係する」「増加傾向にある」ということです。

子供のアレルギーは遺伝的な要素が多いといわれますが、この30年で遺伝要素が変化したとは考えられません。変わったのは、子供を取り巻く生活習慣や生活環境、そして食事です。
これは、大人の生活習慣病、成人病でも同じことが考えられます。
西洋医学は対症療法といって、その病気の部分部分に作用する医療方法。慢性疾患のように、体の中に漫然と広がって複雑になりすぎた病気には、どこに攻撃を加えていいのか分りません。
その都度現れた症状を緩和する程度でしか対応出来ないのです。
では、子供の慢性疾患であるアレルギー、大人の生活習慣病、成人病から身を守るには、どうすれば良いのでしょう。

まず、1つ目は原因となる「悪いもの」を遠ざけるける事。そのためには、食生活、生活環境を正すことが基本中の基本。
同年代で、同じような食生活を送り、同じような生活環境の中で暮しているにもかかわらず、病気に「かかりやすい人」と「かかりにくい人」がいますよね。中には、どうしてそんなに元気なの? と言いたくなるほど丈夫な人もいます。
これは、人が本来持っている自然治癒力、免疫が関係していると考えられます。

ですから、2つ目はその人間本来が持つ力、免疫力を高めることが重要です。

免疫力を高めて、体の中から病気を追い出し、病気を受け入れにくくすることで、多くの慢性疾患が緩和、ないしは克服できるはずです。
病院通い、薬に頼る生活が、本当の意味での長生きといえるでしょうか?ストレス、食事、生活習慣に気をつけて、自分自身の免疫力を高めて、70歳、80歳になっても元気に過ごし、本当の意味での長寿を楽しめるようになりたいですね。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

毎年毎年、春に花粉症の皆様を悩ませるスギ花粉。
毎年のスギ花粉量は、前年の夏の気温
(7~8月初めの気候)に左右されます。



今日から始めよう予防対策
≪その1.花粉に負けない体質になる≫

不規則な生活や偏った食生活は花粉症の症状を強くする要因の1つといわれています。
花粉症になりやすい生活習慣を見直し、花粉に負けない体つくりから始めてみましょう。
まず食生活を見直す、よく寝て規則正しい生活を心がけることが対策の第一歩。すぐスタートを!



●食生活の見直し
腸内環境の悪化や血行の悪さも花粉症を長引かせることになります。
魚、野菜をしっかり取り、油物、合成着色料、保存料、砂糖(甘いもの)を控えましょう。
食品添加物が多いもの(インスタントラーメン等)も控えたほうが良さそうです。
昔ながらの日本食がおすすめです。



●良眠の確保
12時前に就寝することを心がけましょう。
同じ睡眠時間でも早めの終身だと睡眠の質が変わります。
早寝早起きをし、しっかり朝日を浴びましょう。



●エクササイズ
体内の血液循環を良くすることは花粉症予防にも繋がります。
ウォーキング、軽いストレッチなど無理なく続けられる運動を。



≪その2.薬で症状を抑える≫
毎年、辛い症状に悩まされるなら、医院で抗アレルギー薬を処方してもらうのが効果的です。
効果が出るまで2~3週間ほどかかるので花粉が飛び始める2週間くらい前から飲み始め、
飛散が終わる時期まで飲み続けることが必要です。
また、外出前には点鼻薬・点眼薬を用い、症状を軽減することができます。





そもそも原因である花粉を吸い込まないことこそが何よりの予防策。
そのためには、シーズン前から花粉を寄せ付けない環境を準備しておきましょう。
何かご質問などありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

誰でも日常的に頭痛を経験するものです。
風邪をひいた時に頭がズキズキする、二日酔いや徹夜明けで頭がガンガンする...。
長時間パソコンに向かっていて目の疲れや肩のコリを起こし、頭痛を招くこともあります。
そして大きな精神的ストレスによって頭が痛くなることもあるのです。

大抵の場合、人は日常的に体験する一時的な頭痛であればそれほど重大には考えません。
「一晩寝れば治るだろう」とやり過ごしてしまいがちです。
ちょっと辛くても我慢して自然に治るのを待つか、
しばらく横になる、あるいは痛み止めを服用する程度でしょう。
実際のところ大抵の頭痛は解消されることが多いのです。

だからといって頭痛を甘くみてはいけません。
頭痛が脳腫瘍や脳血管障害(脳卒中)の危険信号かもしれないのです。
また慢性的に続くガンコな頭痛も大変辛いもの。
仕事や家事、勉強などに支障をきたすことになりかねません。

「たかが頭痛」と侮ってはいけません。
頭痛は体の変調を知らせるシグナルなのです。


頭痛の種類
頭痛は痛みの起こり方によって、大きく
「日常的に起こる頭痛」
「脳の病気に伴う頭痛」
「慢性頭痛」に分けられます。

「日常的に起こる頭痛」は風邪や二日酔いによるもので、原因が解消されれば自然に治ります。

これに対して、くも膜下出血・脳出血などによって起こる「脳の病気に伴う頭痛」は
何の前触れもなく激しい痛みがあらわれることが多く、
生命に危険が及ぶケースもあるので十分に注意が必要です。

「慢性頭痛」は原因がはっきりしないまま繰り返し起こる頭痛です。
いわゆる"頭痛持ち"の頭痛で、頭痛全体の80%がこのタイプといわれています。
慢性頭痛はその原因やあらわれ方によって「緊張型頭痛」「偏頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。

突然に見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、安静にしていても治まらない、
あるいは繰り返し起こり、しかも次第にひどくなるような場合は、
市販の鎮静剤などに頼らず、いち早く医師の診療を受けるようにしましょう。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

この時期「ちょっとお腹の調子が...」ということがありませんか?

下痢の原因には冷たいものの食べ過ぎ・飲み過ぎ、夏風邪、エアコンによる冷え等があります。
そして夏は食中毒が多くなります。食中毒は梅雨時から増え始め、8月にピークとなります。
原因菌はサルモネラ・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌・カンピロバクターなどです。

下痢は腸内の菌を排泄しようとする腸の防御反応です。
下痢をすることによって、自然に治ってしまうこともあります。
ただ、下痢をすると身体の水と電解質が不足する「脱水状態」になってしまうことがあります。
この状態が進むと命にかかわる危険な状態に陥ります。
特に脱水状態になりやすいのは、子供と高齢者です。
なんとなく口が渇く、排尿量がいつもより少ないといった場合は
脱水症状のサインと考え、すぐに水分補給してください。
症状のある時は、冷たいものを避け、水、スポーツドリンクなどのイオン飲料、お茶を摂取してください。
生もの、繊維の多いもの、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、脂っぽいものは控えてください。
便が柔らかいときはやわらかいもの、普通の硬さに戻ったら通常の食事に戻すというように
便の状態に合わせて食事を調節してください。


●食中毒を予防するための8カ条
(1) 手洗いの徹底を
 衛生習慣の基本となる手洗いはしっかりと。
 とくに帰宅後は石鹸をよく泡立てて、両手の指の間までしっかり洗いましょう。
(2) 正しい保存で菌を増やさない
 食品は表示どおりに冷蔵庫で保存を。
 ただし冷蔵庫の詰め込みすぎは禁物。容量の70%以内に抑えるのがポイント。
(3) 買い物は信頼できる店で
 品質表示ラベルだけでなく、冷凍食品に霜がついていないか、
 要冷蔵と表記された商品が常温の棚に置かれていないかなど、
 食品がきちんと管理されているかチェック。
(4) しっかりした下準備
 調理時は汚染された食品に触れた手で他の食品に触るだけで二次感染につながることも。
 布巾やタオルは清潔に保ち、まな板や包丁は素材ごとに使い分けたり、その都度洗うことも大切。
(5) これだけは守りたい加熱調理の基本
 加熱の目安は、食品の中央部の温度が75℃の状態え1分以上加熱を。
 また、卵は調理の直前に割り、揚げ物は中まで火が通るように低めの温度からじっくり揚げる。
(6) 残り物の正しい保存法
 料理の残り物は小分けして冷蔵庫で保存。
 容器に入れ直すときは、新しい箸やスプーンを使い、容器に入れた後、しっかり空気を抜く。
 再加熱は75℃以上が目安。
(7) 料理は長時間室温に放置しない
 食卓に出したものは長くても2時間以上室温に放置せず、冷めたらすぐに冷蔵庫へ。
(8) 食器は下洗いを
 汚れた食器類を洗い桶に浸したままにすると細菌が繁殖することも。
 まず、予備洗いで表面の汚れを落としてから、洗剤液につけるときれいに落ちる!
(へるすあっぷ21より引用)


●食中毒を引き起こす主な細菌、ウイルス
・O-157
 加熱することによって殺菌することができます。
 生野菜などは水道水で十分に洗い流すようにしてください。
・サルモネラ
 ここ数年、食中毒のトップを占めています。
 原因として鶏卵が疑われていますが、加熱によって殺菌できます。
 生卵は、なるべく新鮮なものを食べるようにしましょう。
・腸炎ビブリオ
 海水中に生息し、魚介類に付着して人へと感染します。
 夏場に多く、加熱や低音保存をすることで予防できます。
・カンピロバクター
 鶏肉、生水、牛乳などさまざまな感染源を持ち、年間を通じて発生します。
 弱点は熱と乾燥。食品の中までしっかり火を通すことが予防につながります。
・黄色ブドウ球菌
 人間、動物をはじめ、自然界に広く生息しており、
 主に調理する人の手指の化膿創から食品を汚染して食中毒を引き起こします。
 調理の際には清潔を保ち、保存の仕方に気をつけることが予防になります。
・ノロウイルス
 カキなどの二枚貝に含まれ、これらを食べたり、
 感染している患者さんの汚物等に接触することにより感染します。
 これらは冬場(11月~2月)に多く発生します。
 調理をする際には手洗いを心がけ、食品を十分に加熱するようにしましょう。


吐き気、嘔吐、発熱を伴う下痢、頻回の下痢、便に血が混じる、
脱水症状があるときは速やかに医師の診察をを受けてください。
下痢をする人の中には虚血性腸炎や潰瘍性大腸炎・クローン病などの場合もあります。
これらは大腸内視鏡検査で診断することができます。
たびたび下痢をするようなら、内視鏡検査を受けましょう。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

早期に発見すれば胃ガンは治ります。早期胃ガンの5年生存率は95%以上です。


胃ガンの発生シナリオ
以前は胃ガンの発生原因は、下記程度しか分かっていませんでした。
  ●食生活(食塩、魚・肉の焦げた部分)
  ●環境要因(タバコなど)
  ●遺伝要因


しかし近年、胃ガンの発生の元には強い萎縮性胃炎(+ピロリ菌感染)があることがわかりました。
この萎縮性胃炎も以前は、食生活や年齢的変化からなるものと安易に考えられていました。
しかし10年以上のピロリ菌感染で慢性的な炎症が続き、強い萎縮性変化や、
さらに腸上皮化生といわれる状態となり、やがて胃ガンが発生するというシナリオがわかりました。
(欧米では、腸上皮化生を前ガン状態としています)
つまり、"胃ガンが出来る前にピロリ菌感染と萎縮性胃炎がある"ということです。
胃ガンの95%以上はピロリ菌感染に基づいて発症するといことが明らかになっています。


ヘリコバクター・ピロリ感染⇒慢性活動性胃炎⇒萎縮性胃炎⇒(腸上皮化生)⇒胃ガン




ピロリ菌に感染している全員が必ず胃ガンになるというわけではありません。
実際には、胃ガンの発生はピロリ菌感染者の一部の方となりますが、
日本人の50歳以上の80%はピロリ菌陽性者なのです。
欧米に比べ日本人に胃ガンが多い理由がわかります。




Q 胃ガンの自覚症状には、どのようなものがあるの?
A 早期胃ガン自体に自覚症状はありません。
  もともと慢性胃炎が発生母体にあるので、
  ・慢性胃炎の症状である上腹部痛・膨満感・胃もたれ・胸やけで受診された方
  ・検診や、病気が心配で受診され検査された方
 から胃ガンが見つかるケースが多いです。
 進行胃ガンでも初期の症状はあまりなく、貧血・黒い便が出た程度がほとんどです。
 重症になって初めて、上腹部痛・体重が減る・脱力感・転移した臓器の症状(腹水・むくみなど)が出ます。
 重症のガンが見つかれば即入院です。




Q 胃ガンを早期発見するには、どうすればいいの?
A 昔は検診やドッグでの胃透視検査で造影剤のバリウムを飲む方法でしたが、
  服用後の排便の煩わしさ・放射線検査であること・白黒影絵像での判断であることなどから、
  現在では精度の高い胃内視鏡検査(胃カメラ)が大変有効となっています。




もし強い胃炎、萎縮性胃炎があれば、定期的に胃内視鏡検査(胃カメラ)が必要です。
知らない間に胃ガンになっていて、見つかった時には進行ガンで手遅れ・余命数ヶ月とならないためにも、
自覚症状がなくても年に一回は胃内視鏡検査を受けることが鍵です。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

胃ガンの前段階に ピロリ菌感染 と 萎縮性胃炎(慢性胃炎) があるというお話をしました。
これに生活・環境要因と遺伝要因などが関与して胃ガンが発生します。


胃ガンが国民病と言われるほど日本人には胃ガンになる人が多く、
将来自分も胃ガンになるかもしれないという不安がつきまといます。
前もって自分が胃ガンになりやすい体質かどうか知りたいと思いませんか?


胃ガンのなりやすさは、次の2つで分かるようになってきました。
  1)萎縮性胃炎の程度を調べること
  2)ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べること



これらの判断は血液検査で出来ますので、胃カメラ検査にどうしても抵抗があるという方にも是非おすすめです。




1)萎縮性胃炎の程度は、血液検査項目の
  <strong>血清ペプシノーゲン(Ⅰ、Ⅱ)測定で判定できます。
  血清ペプシノーゲン(PG)数値が低いほど萎縮性胃炎は進んでいます。
  基準に 血清ペプシノーゲンⅠ<70、 PGⅠ/PGⅡ比<3 陽性


2)ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べる検査(HP)は
   ・血清抗体検査(血液検査)
   ・便中抗原検査(便検査)
   ・尿素呼気検査(呼気検査)
  の3種類があり、いずれも内視鏡検査をしなくても判定できる検査です。


この1)と2)の検査結果で
  PG(-)・HP(+) ⇒ PG(+)・HP(+) ⇒ PG(+)・HP(-)
の順に萎縮性胃炎の程度は進んでおり、将来胃ガンになりやすい体質(素因)があるということです。
(但し、2011年時点でこれらの検査の全てが健康保険の適応ではないことを了解ください)




胃ガンの予防方法
  胃ガン発症の95%以上はピロリ菌感染に基づいています。
  ピロリ菌の除菌により胃ガンの発生を抑制出来ることが明らかとなっていますので、
  出来るだけ若い年齢での除菌治療をおすすめします。
  一度除菌を行うとピロリ菌の再感染はほとんどありません。


但し、ピロリ菌除菌により完璧に胃ガンを抑制出来ないこともわかっています。
1)と2)の検査結果が良かったからといって、胃ガンにならないということではありません。


胃ガン発見の一番の方法は、定期的な胃内視鏡検査だということは変わりありません。
近い将来、胃ガンの二次検査は胃X線検査から胃内視鏡検査にかわると考えられます。
そのため、胃カメラ検査自体がつらくあってはいけないと思っています。


体の中に物が入るので怖い・えずいてつらそう・つらい、大変だと聞いた...等の理由で
胃カメラ検査は敬遠されがちですが、当院の内視鏡検査は格段に楽な検査です。
不安・苦痛なく検査が出来るので、定期的に続けられます。
実際に当院で内視鏡検査を受けられた患者様の声を、
当院ホームページや待合室に掲示していますので是非ご覧ください。

投稿者: 林医院

大阪市淀川区の苦しくない胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査ならお気軽にお問い合わせください。

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