病気の知識

2014.03.03更新

心臓の筋肉に酸素をおくる血管(冠状動脈)が狭くなり、それによって、十分な血液が心臓の筋肉におくることの出来ない状態(虚血)を、狭心症と呼びます。代表的症状は、突然、胸の痛み、圧迫不快感、5~10分以内というものです。無症状では心電図でも見つかりにくいため肥満、糖尿病、高脂血症、喫煙歴、発作の時間、状態など問診が重要となります。

投稿者: 林医院

2014.01.02更新

大腸癌になる患者さんは、年々増加傾向にあり、大腸癌による死亡者も増加し、
癌死亡原因の女性の第1位、 男性の第3位にあります。(平成21年人口統計より)
その背景に大腸ポリープが増加傾向にあり、これが大腸癌増加の要因となっています。

大腸癌は男女ともに60歳代が最も多く、次いで50歳、70歳代と続いています。
40歳代の発症の大腸癌が散見される傾向にあります。

日本人の食事が豊になり高脂肪食、肉食が多い欧米型の食事、食物繊維が少ない
食習慣、アルコール長期多量摂取などが 大きな原因として考えられています。

好発部位は、直腸に一番多く、次いでS状結腸、上行結腸、横行結腸の順です。


(癌の発生の経路)

大腸癌の発生経路(できる過程)に大きく2つの経路があります。

1)良性ポリープが癌化する経路 (adenoma‐carcinoma sequence型)

  腺腫という最初は良性の腫瘍性ポリープが癌になるケースです。
  
  10mm以上の大きさになると癌化する危険性が高くなります。

2)正常粘膜細胞から直接 癌化する経路 (denovo 型)

  ポリープのようにすぐに見つかる少ないケースは少ないですが

  5mm以内でも癌として大腸内視鏡検査で見つかることがあります。(微小ガン)

大腸癌の発生経路としては、1)からのケースが多数を占めています。


この大腸ポリープは大きく2つに分類されます

腫瘍性ポリープ   腺腫(管状、管状絨毛、絨毛、鋸歯状)
            腺癌

非腫瘍性ポリープ(=良性)  過形成性ポリープ
                炎症性ポリープ
                良性リンパ濾胞性ポリープ
  腺腫は大腸ポリープの中で最も頻度が高く全体の80%を占めます


(大腸ポリープと癌の関係)

 <大腸ポリープ(腺腫)=大腸がんの前がん状態>
統計上、腺腫といわれるポリープの95%は良性のままですが5%が将来、
悪性(腺癌)になります。
(統計上、腺腫と言われる良性ポリープの5%が悪性(腺癌)となります)
 
大腸がんの約97%が腺癌という結果からも 大腸ポリープ(腺腫)が大腸がんの
前がん状態と考えられていました。  
(大腸腺腫―腺癌連鎖は以前から指摘されていたものです。)


 (原因、要因)
 近年 遺伝子解析でガン抑制遺伝子の欠損が腺腫を形成する引き金となること、
さらに刺激、細胞の変性、酵素の関与から腺腫が増大し、
再び別の遺伝子の欠損、損傷からガン発生、浸潤が判ってきました。

大腸癌の発生に、下記の遺伝子異常の多段階発現が大変よく知られています。
(Vogelsteinら1990 改変)

(APC遺伝子の変異) (K‐ras遺伝子の変異) 
       ↓          ↓          
「正常粘膜」――→「軽度異型腺腫」――→「高度異型腺腫」

      (p‐53遺伝子の変異)   (DCC遺伝子の変異)
           ↓          ↓
          ――→ 「大腸癌」  ――→ 「浸潤癌、転移」

(発育期間について)〔大腸ポリープ、早期大腸がんになるまで〕

大腸ポリープ(腺腫)も突然、大きい状態でできるわけでなく 
最初小さいものが徐々に年単位で大きくなります。
 多くのケースで見られる大腸ポリープ(腺腫)が癌化するのに、
最低でも数年単位と考えられていますが詳細な期間については不明です。
大腸ポリープが多発する場合は、癌の発生頻度は高くなり期間も短くなります。

何らかの刺激で、細胞の変性(遺伝子の損傷、欠損)が起こり、
ポリープ(腺腫)ができ、大腸癌へと進んでいきます。


(癌への危険要素(因子)は?)

 切除ポリープの組織検査で細胞の異形性が強い場合
 複数のポリープがある場合
 高年齢
 家族性ポリポーシス(遺伝的原因から100個以上のポリープができる病気)

(症状について)

 進行がんになるまでほとんど自覚症状はありません。
腫瘍が大きくなり便の通りが悪くなり便秘、下痢、便が細くなる、
腹痛などの症状が出てきます。
腫瘍の大きさがある程度の大きさ(目安20㎜近く)になって血便としてわかります。
早期癌や大腸ポリープ(目安が10㎜台)、大腸の奥にできた進行がんでも
便に血が混じっているかわかりません。

(発見と予防についてどんな検査がいいのでしょうか?)

 厚さ3ミリ程度の大腸粘膜できる小さな良性ポリープ(腺腫)や大腸がんの
早期発見、早期治療には大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も有効な方法です。
現段階では残渣、便が残る大腸の検査にはCТやМRI検査では精度的に困難な状況です。

癌の場合、腫瘍径の増大とともに大腸壁への深達度が増えてきます。
仮に早期がんで発見されても深達度が大腸壁への"粘膜下層1000μm以内か?"
 "切除断端の陽性、陰性"、"腺癌の種類"、"血管への浸潤の有無"によっては
外科手術が必要となります。

外科手術にならない為に、できるだけ早い段階、小さい段階で発見することが必要です。
最も有効な検査方法として大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けられることお薦めします。

大腸癌にならない、大腸癌での死亡を避ける為に、前がん状態である良性リープ(腺腫)、
できるだけ早い時期の早期癌(粘膜下層1000μm以内)の段階では、
内視鏡切除で完全切除することで予防することが出来ます。

当院では、クリーンコロンと呼ばれるポリープを取りきって、
ポリープのない状態まで行っております。
世間一般に、大腸検査は辛い、痛いというイメージですが、
当院では、不安、苦痛のない大腸内視鏡検査(カメラ)を行っています。

当院ホームページの患者様の声を是非ご覧下さい。

投稿者: 林医院

2013.11.29更新

いろんな理由で胃の内容物が食道内に逆流することで起こる病態を総称した疾患名です。
(症状)
胃液のなかの酸のために、'胸焼け'や 口に中まで酸っぱい水が上がる感じ'呑酸(どんさん)'が典型例ですが、のど、胸の詰まる感じ、異物感、ときには、狭心症と間違われる非心臓性の胸痛が起こる場合もあります。同様に食道外症状として 慢性咳嗽(せき)、咽頭炎の場合もあります。

「胸やけ」症状のある人、胃カメラ検査で食道の粘膜障害が認められる「逆流性食道炎」がこの中に含まれます。
  
簡単にいうと
"胸焼け症状" + "逆流性食道炎 " の片方でもある方があたります。

① 胸焼け症状のみ         ― 非びらん性GERD(NERD)
② 胸焼け症状 + 逆流性食道炎  ― びらん性GERD
③ 逆流性食道炎のみ        ― びらん性GERD

①から③の3つの場合があります。

胃カメラ検査で胃と食道接合部分から食道粘膜に炎症(粘膜障害)のある状態が「逆流性食道炎」ですが、
'胸焼け'症状はあるが内視鏡検査では異常が見つからないものを、非びらん性胃食道逆流症(NERD: Non-Erosive Reflux Disease) とよびます

上の ①胸焼け症状のみがあたります。  

頻度
 内視鏡検査により逆流性食道炎と診断された患者数が1990年頃から
 続けて増加しているという論文発表が多くされています。
 日本では、逆流性食道炎は、高齢者に多くみられますが、若年層でも
 増加しており、食生活など生活習慣の欧米化、高齢化社会にともない
 胃食道逆症は増加傾向にあると考えられます。また、過体重者、食道裂孔ヘルニア
 合併者に多く見られます。

原因
 1、 食道への胃酸が逆流しやすい状態
   イ、一時的に噴門部が開いた状態 
      暴飲暴食、高脂肪食、食事習慣など
   ロ、噴門部機能を超える腹圧の上昇
      肥満、便秘、前傾姿勢、すぐに食後横になる生活
      腰の曲がり、腰椎の変形
   ハ、食道裂孔ヘルニア
 2、胃酸過多
 3、食道粘膜の過敏反応
      ストレス、 食道知覚過敏

診断
 1、 症状による診断
    胸やけと呑酸の2つ症状があれば、胃食道逆症と診断されます。
    他に、食道への強い酸の刺激で胸痛や
    食道外症状といわれる 胃の痛み、喉の症状、咳の症状がみられます。

 2、 内視鏡検査(胃カメラ)
    内視鏡検査は、胃食道逆症の診断に欠かせない検査です。

食道粘膜の炎症の有無でびらん性胃食道逆症、非びらん性胃食道逆症が区別され、
びらん性胃食道逆症(逆流性食道炎)は、さらに粘膜障害の程度に応じて
ロサンゼルス分類(grade N~ grade D)に分類されます。

胃食道逆症の症状のある方は、一度 内視鏡検査(胃カメラ)をお勧めします。

 3、24時間PHモニタリング検査
    食道への酸の逆流状況を数値で連続して記録する 専門的検査です。
    入院、専門施設のあるところで行われます。
  
治療
  内服治療から始めます。 生活習慣も合わせて改善が必要です。
 内服薬
 酸の逆流を防ぐ、酸の程度をおさえる薬が選択され、
  A、酸分泌抑制薬  プロトンポンプ阻害薬(第一選択)
  B アルギン酸、制酸薬
  C、消化管機能改善薬 、漢方薬
   場合によりこれらが併用されます。

 生活習慣の改善
  A、食べ過ぎ、早食いに注意する。
  B、高脂肪食、アルコール、喫煙量を減らす。
  C、寝る前の食事をしない、食べてすぐに横にならない
  D、前かがみ姿勢、腹部を締めすぎない服装、腹圧がかかり過ぎないようにする。
  E、肥満を改善する。

予後
  ほとんど多くの場合、内服治療で治癒、改善されます。
  重症例、難治例で外科治療(内視鏡的手術)が検討されます。

投稿者: 林医院

2013.01.07更新

胃炎は、臨床経過から急性胃炎と慢性胃炎に分類されますが、一般に胃炎という病名は
慢性胃炎が多く用いられます。

慢性胃炎は、組織検査により病理学診断された(組織学的胃炎)、症状の有無に関わらず胃レントゲン検査、胃内視鏡検査でびらん、萎縮、過形成などが見られた時に(形態学的胃炎)、胃内視鏡、胃X線検査などでも所見がなく"胃もたれ" "胃痛" "膨満感"といった症状を伴う(症候性胃炎)、の3つが広い意味で慢性胃炎の中に存在していました。

欧米とともに胃内視鏡、胃X線検査などで異常を認めないが、上腹部の消化器症状を訴えるものを機能性ディスペプシア(FD、Functionmal Dyspepsia)と診断し慢性胃炎とは別の概念ととらえ、 
慢性胃炎は、欧米同様に組織学的胃炎の場合を指す方向にあります。

(頻度)
ピロリ菌の感染率に一致し加齢と共に増加し、50代で50%、70代で70%が存在します。

(原因)
慢性胃炎は、胃粘膜が傷つき、日常的に長年にわたって繰り返された状態で起こります。
その原因の主なものは、ピロリ菌の感染によることがわかっています。その他にサイトメガロウイルス感染、消炎鎮痛剤の長期連用、自己免疫性胃炎(A型)、クローン病といった自己免疫疾患、基礎疾患に肝硬変や腎不全といった栄養、代謝、微小循環障害が挙げられます。
刺激の強い食事、香辛料、塩分、や喫煙、不規則な食生活も一因と考えられています。

(症状)
慢性胃炎の症状は、胃酸過多に伴う"胃もたれ" "胃痛" "げっぷ"逆に 胃酸の低下に伴い消化不良が起こり "膨満感" "食欲不振"などが混在、単独で起こります。

(診断)
慢性胃炎の存在は、胃内視鏡、胃X線検査による形態学的診断と最終的に病理組織検査による組織学的で行われます。

症状からだけでは、胃潰瘍、胃癌と慢性胃炎との区別は困難ですが、胃内視鏡検査で 直接、胃粘膜の状態、色調を観察することができ、癌などが疑われた際にも組織診断で判別が可能です。

(治療)
症状のない慢性胃炎
 無症候性のピロリ菌感染の場合が多く、胃内視鏡検査で萎縮性胃炎の広がりが局所の場合は、治療の必要がなく経過観察。萎縮が胃体部まで進んでいる場合は、胃癌の早期発見のため定期的内視鏡検査が必要です。

症状のある慢性胃炎
 食事療法で酒、ブラックコーヒー、辛い、刺激の強い食事、肉、揚げ物類など消化の悪い食事を控え、量、内容ともに胃への負担を減らすのが一番です。
 内服治療で'胃酸を抑える薬' '胃粘膜保護剤' '運動機能調整薬' '漢方薬'などで症状の改善をはかり、症状の性質、程度の応じてこれらの薬を組み合わせて治療が行われます。

(経過、予後)
慢性胃炎は加齢とともに多くの方が持っておられ、それ自体は予後の悪い病気ではありませんが、ピロリ菌感染がある場合、将来 慢性胃炎を基盤にして胃潰瘍や胃癌が発生する危険性が高いことがわかっています。

慢性胃炎を完全にもとの健康な胃の粘膜に戻すことは残念ながら困難ですが
ピロリ菌の除菌によって慢性活動性胃炎の広がりを抑えることは可能で
胃潰瘍や癌の発生リスクを抑えることができます。
ピロリ菌の除菌治療が胃潰瘍の再発予防になりますが、 癌については、100%発生を予防するものではありません。
1年に1回定期的な胃内視鏡検査が胃癌の早期発見に有効な検査に違いはありません。

投稿者: 林医院

2012.10.09更新

急性胃炎は、医学的には急性胃十二指腸粘膜病変(AGDМL)と呼ばれ、胃、十二指腸粘膜に急性の炎症が起こり 発赤、びらん、浮腫、出血が起こった状態です。

症状は、急な上腹部(みぞおち)痛、胃痛で発症し、吐き気、嘔吐、他に胸やけ、げっぷ、食欲不振など短期間で多彩な症状が見られます。病変が広い範囲に及ぶ場合、吐血、下血が起こることもあります。

原因は、過度のストレス、食事(暴飲暴食、飲酒、激辛食品)、消炎鎮痛剤、抗生剤が主です。ほかに感染症(アニサキス、ヘリコバクターピロリ菌の急性感染)があります。

診断は、どの程度 胃粘膜に炎症が起こっているのか、潰瘍までできていないか、出血の有無、内服治療期間、食事制限の度合いを決めるのに 内視鏡検査が第一選択です。また、症状、内視鏡所見によっては入院が必要な場合があります。

治療は、一番に原因を取り除くこと(例、飲酒、激辛食品、タバコの中止、鎮痛剤の中止)
    二番に内服治療の開始(胃酸など攻撃因子を弱める『酸分泌抑制剤』、胃酸を中和する『制酸剤』胃粘膜防御因子を強める『粘膜保護剤』を併用し、所見に応じて潰瘍の活動期と同じ治療が行われます。ほとんどの場合、症状は内服から数日で治まり 病変部分は長くて2週ほどで治ります。
   
   同時に食事療法は欠かせません。
    まず胃を安静にすることが大切です。自覚症状、検査結果(内視鏡)の程度によっ
て絶食、お粥、スープからと人それぞれです。
内服中は、消化の悪いもの(焼肉、てんぷら、繊維の多いもの)、塩分の濃い
、辛いものなど胃に刺激、負担となる食事は出来ません。飲酒、タバコ、ブラックコーヒーも控えてください。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

インフルエンザは毎冬、流行しています。普通の風邪とは異なり、感染してしまうとかなりひどくなる病気です。予防接種や体力アップで、予防してほしいと思います。そこで、予防接種を中心にインフルエンザについてお知らせします。

予防接種はいつごろ受ければよいの?
インフルエンザがいつ流行するかその年によって違います。流行が始まる前にしっかりと免疫を付けておきましょう。そのためにはインフルエンザ予防接種を受けましょう。またワクチンの効果は接種後7日~14日以降から生じてくるため、流行する前に接種を受けておくことが重要です。

予防効果はどのくらい続くの?
予防効果は、5ヶ月程度です。「一度受ければずっと...」というわけにはいきません。それで、毎年接種する必要があります。ただ、接種したとしても、絶対にインフルエンザに感染しないとは限りません。しかし、インフルエンザにかかった場合でも予防接種を受けていれば、症状が軽くてすみインフルエンザ脳症・肺炎などの合併症を起こさずに済みます。

副反応、アレルギーの心配はないの?
注射したところが腫れたり、痛んだりすることがありますが、時間がたてば治ります。ワクチンを作るときに鶏卵を使うので、すごく強い卵アレルギーがある人は、接種する前に相談してください。

違う型が流行ったらどうなるの?
ワクチンには、その年に予測されている型、3種類が混合されてつくられていますので、予防接種の効果は十分に期待できます。

基本をおさえることが◎

インフルエンザウイルスは感染力が非常に強いのですが、湿度に弱いという弱点があります。室内の湿度を保持しましょう。そして、外から帰ったら必ず手洗い・うがいを忘れないようにしましょう。流行期の人ごみは避けましょう。

どんな病気にもいえますが、体力が弱っていればかかりやすく症状も重くなります。日ごろから規則正しい生活を送り、バランスの良い食事を心がけてください。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

■病気は遺伝するの?
遺伝って、本当に不思議ですよね。顔が似てる、仕草が似てる......この子は、お父さん似、お母さん似?赤ちゃんの笑顔に一喜一憂。でも、病気だけは似てほしくないものです。
アレルギーや生活習慣病を持つ患者さん、とくに女性の方に聞かれることが多いのが、「病気は子供に遺伝するの?」という質問です。
結論からいいますと、アレルギー性の疾患や糖尿病や高脂血症などの生活習慣病は、遺伝の要素と環境の要素が合わさって発症するものです。
とくに子供の場合、お父さんやお母さん、兄弟姉妹にアレルギーを患っている人がいたら、充分気をつけてあげるようにしましょう。
アレルギーは、免疫系が「敵」だと間違って覚えてしまい、次に接触したときにそれを排除しようとする反応が過敏に出てしまう状態です。そして、この反応が起こりやすい人のことをアレルギー体質といいます。
とはいえ、アレルギー体質の人が、必ずアレルギー症状を発症するというわけでもありませんのでご安心を。一生、アレルギーを発症しない人もいます。
これだけ医学が発達しているのに、実はアレルギーについては、まだの未知の部分が多く、アレルギー体質があるかどうかをに調べる方法も今のところ部分的にしか開発されていません。
年齢によって治る場合もありますが、アレルギーを発症してしまうと完治させるのは大変難しくなります。
その前に生活環境を整えて体質改善を図るなど心がけておけば、例え両親がアレルギー症状を持っていても、子供も同じ病気に悩まされる可能性は少しでも低くなります。

■子供は風の子......は昔の話?
すきま風の吹き荒ぶ古い家から、豪華なマンションへお引越し。さあ、これから快適な生活が......と思いきや、とたんにアレルギー症状が。住宅の建材、壁紙などが問題に、機密性の高い部屋は、適温多湿を好むダニやカビを繁殖させる原因となります。一日中部屋を閉め切ることは避け、小まめに換気を心がけるだけでも随分違ってくるはずです。

職場、住居と快適な冷暖房生活、便利な交通手段となり、新鮮な日光、空気に触れる機会の減少、多種多様の食事(脂肪、加工食品、合成保存料、着色料、添加物など)は、皮膚、鼻、咽頭、気管支粘膜、消化管の粘膜への影響が考えられ、風邪を引きやすい体、新しい感染症、アレルギーの増加など免疫力の調整に問題があり、今後、古くて新しい粘膜免疫という第2の免疫を考える必要があるのではないでしょうか?


■夜遊びはアレルギーのもと?
昔は夜の9時を過ぎると夜中でしたが、コンビニ、24時間レストラン、携帯、インターネット、今や9時、10時は宵の口。塾帰りの小中学生も平気で歩いている時間です。

そんな現代社会って、やっぱり体にいいはずはありませんよね。
人間の身体は、太陽の下で活動し、夜は休むように出来ています。
睡眠と覚醒のリズムをコントロールする体内時計がおかしくなることは、すなわち、自律神経、内分泌ホルモンが正常に働かなくなるということです。
不規則な生活や睡眠不足が続くと、体の生体バランスが崩れて、当然、免疫力も低下してしまいます。また、適度な運動は体に新鮮な酸素を送り込み、血液に循環も良くしますので、免疫力、抵抗力を高めます。
自律神経の働きも活発にしますし、ストレスの発散にもなりますので、アレルギー予防には良いこと尽くめ。


■  「病は気から」と言うけれど......
昔から「病は気から」といいますが、この言葉はアレルギー性疾患にもあてはまります。アレルギー症状の発症に、ストレスが引き金になっているケースが多いからです。
ストレスが溜まると、神経のバランスがくずれて、内分泌、体の免疫システムに狂いが生じてしまいます。
心のもちようで病気が快方に向かうなど精神状態と免疫が関係しているという報告があります、では、ストレス発散の良い方法はないものでしょうか。

それには、規則正しい生活を送って生活にリズムをつけることと「笑う」ことが良いといわれています。
笑うという行為は、免疫力と関係するナチュラルキラー細胞を活性化させて、アレルギーの緩和に働きかけることが分っています。


■  寄生虫はアレルギー予防の友?
花粉症は、いまや日本人の5人に1人が悩んでいるという国民病。その原因の一つに、寄生虫の減少を挙げている説があります。

「寄生虫って悪いものなんじゃないの?」普通はそう思いますよね。ところが、実際に寄生虫感染の減少と呼応するかのように、日本社会にアレルギー患者が爆発的に増えているのです。
一説には寄生虫の代わりに花粉などを敵だと判断して攻撃するのだと考えられています。寄生虫は困りものですが、寄生虫がいなくなったことでアレルギーが蔓延しているかもしれないなんて、何だか変な気分ですね。
また、寄生虫だけでなく、行き過ぎた衛生管理も問題です。最近では、なんでも「無菌」の状態です。免疫は、何度も菌やウイルスと触れ合うことで学習していきますので、子供の頃からバイキンを排除して清潔を追い求めた結果、免疫力が低下して新たな症状に悩まされている例が多く報告されてきています。
行き過ぎた清潔志向が、肉体的にも精神的にもかえって現代人を精神的に貧弱にしてしまったということでしょうか。


■長生きはお薬のおかげ?
日本はまぎれもなく世界有数の長寿国。医療技術の発展のお陰で、かつて難病や不治の病、死に至る病の多くが克服されています。
ところが、その一方で、昔はあまり耳にしなかったはずの「生活習慣病」や「糖尿病」「アレルギー疾患」などの言葉が頻繁に聞こえてくるようになりましたよね。
一体、日本人は今、健康なのでしょうか、それとも不健康なのでしょうか?
生活習慣病は、遺伝的な要素に加えて、食事や生活環境が原因となって起こる病気で、とくに働き盛りの中年層から増えていきます。
さらに、ここに肥満が加わることで、動脈硬化を引き起したり、ホルモン内分泌や免疫系への影響を及ぼしたりします。

日本人の3大死因といわれる、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」は年々増え続けていますが、これらの病気の発症を早めている原因は、ここにあるのではないでしょうか。

子供の慢性の病気は「アレルギー」、大人の場合は「生活習慣病」が代表的ですが、どちらにも共通していえるのは「遺伝的な要素がある」「治りにくい複雑な病気である」「食事、生活習慣環境に関係する」「増加傾向にある」ということです。

子供のアレルギーは遺伝的な要素が多いといわれますが、この30年で遺伝要素が変化したとは考えられません。変わったのは、子供を取り巻く生活習慣や生活環境、そして食事です。
これは、大人の生活習慣病、成人病でも同じことが考えられます。
西洋医学は対症療法といって、その病気の部分部分に作用する医療方法。慢性疾患のように、体の中に漫然と広がって複雑になりすぎた病気には、どこに攻撃を加えていいのか分りません。
その都度現れた症状を緩和する程度でしか対応出来ないのです。
では、子供の慢性疾患であるアレルギー、大人の生活習慣病、成人病から身を守るには、どうすれば良いのでしょう。

まず、1つ目は原因となる「悪いもの」を遠ざけるける事。そのためには、食生活、生活環境を正すことが基本中の基本。
同年代で、同じような食生活を送り、同じような生活環境の中で暮しているにもかかわらず、病気に「かかりやすい人」と「かかりにくい人」がいますよね。中には、どうしてそんなに元気なの? と言いたくなるほど丈夫な人もいます。
これは、人が本来持っている自然治癒力、免疫が関係していると考えられます。

ですから、2つ目はその人間本来が持つ力、免疫力を高めることが重要です。

免疫力を高めて、体の中から病気を追い出し、病気を受け入れにくくすることで、多くの慢性疾患が緩和、ないしは克服できるはずです。
病院通い、薬に頼る生活が、本当の意味での長生きといえるでしょうか?ストレス、食事、生活習慣に気をつけて、自分自身の免疫力を高めて、70歳、80歳になっても元気に過ごし、本当の意味での長寿を楽しめるようになりたいですね。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

毎年毎年、春に花粉症の皆様を悩ませるスギ花粉。
毎年のスギ花粉量は、前年の夏の気温
(7~8月初めの気候)に左右されます。



今日から始めよう予防対策
≪その1.花粉に負けない体質になる≫

不規則な生活や偏った食生活は花粉症の症状を強くする要因の1つといわれています。
花粉症になりやすい生活習慣を見直し、花粉に負けない体つくりから始めてみましょう。
まず食生活を見直す、よく寝て規則正しい生活を心がけることが対策の第一歩。すぐスタートを!



●食生活の見直し
腸内環境の悪化や血行の悪さも花粉症を長引かせることになります。
魚、野菜をしっかり取り、油物、合成着色料、保存料、砂糖(甘いもの)を控えましょう。
食品添加物が多いもの(インスタントラーメン等)も控えたほうが良さそうです。
昔ながらの日本食がおすすめです。



●良眠の確保
12時前に就寝することを心がけましょう。
同じ睡眠時間でも早めの終身だと睡眠の質が変わります。
早寝早起きをし、しっかり朝日を浴びましょう。



●エクササイズ
体内の血液循環を良くすることは花粉症予防にも繋がります。
ウォーキング、軽いストレッチなど無理なく続けられる運動を。



≪その2.薬で症状を抑える≫
毎年、辛い症状に悩まされるなら、医院で抗アレルギー薬を処方してもらうのが効果的です。
効果が出るまで2~3週間ほどかかるので花粉が飛び始める2週間くらい前から飲み始め、
飛散が終わる時期まで飲み続けることが必要です。
また、外出前には点鼻薬・点眼薬を用い、症状を軽減することができます。





そもそも原因である花粉を吸い込まないことこそが何よりの予防策。
そのためには、シーズン前から花粉を寄せ付けない環境を準備しておきましょう。
何かご質問などありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

誰でも日常的に頭痛を経験するものです。
風邪をひいた時に頭がズキズキする、二日酔いや徹夜明けで頭がガンガンする...。
長時間パソコンに向かっていて目の疲れや肩のコリを起こし、頭痛を招くこともあります。
そして大きな精神的ストレスによって頭が痛くなることもあるのです。

大抵の場合、人は日常的に体験する一時的な頭痛であればそれほど重大には考えません。
「一晩寝れば治るだろう」とやり過ごしてしまいがちです。
ちょっと辛くても我慢して自然に治るのを待つか、
しばらく横になる、あるいは痛み止めを服用する程度でしょう。
実際のところ大抵の頭痛は解消されることが多いのです。

だからといって頭痛を甘くみてはいけません。
頭痛が脳腫瘍や脳血管障害(脳卒中)の危険信号かもしれないのです。
また慢性的に続くガンコな頭痛も大変辛いもの。
仕事や家事、勉強などに支障をきたすことになりかねません。

「たかが頭痛」と侮ってはいけません。
頭痛は体の変調を知らせるシグナルなのです。


頭痛の種類
頭痛は痛みの起こり方によって、大きく
「日常的に起こる頭痛」
「脳の病気に伴う頭痛」
「慢性頭痛」に分けられます。

「日常的に起こる頭痛」は風邪や二日酔いによるもので、原因が解消されれば自然に治ります。

これに対して、くも膜下出血・脳出血などによって起こる「脳の病気に伴う頭痛」は
何の前触れもなく激しい痛みがあらわれることが多く、
生命に危険が及ぶケースもあるので十分に注意が必要です。

「慢性頭痛」は原因がはっきりしないまま繰り返し起こる頭痛です。
いわゆる"頭痛持ち"の頭痛で、頭痛全体の80%がこのタイプといわれています。
慢性頭痛はその原因やあらわれ方によって「緊張型頭痛」「偏頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。

突然に見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、安静にしていても治まらない、
あるいは繰り返し起こり、しかも次第にひどくなるような場合は、
市販の鎮静剤などに頼らず、いち早く医師の診療を受けるようにしましょう。

投稿者: 林医院

2012.05.12更新

この時期「ちょっとお腹の調子が...」ということがありませんか?

下痢の原因には冷たいものの食べ過ぎ・飲み過ぎ、夏風邪、エアコンによる冷え等があります。
そして夏は食中毒が多くなります。食中毒は梅雨時から増え始め、8月にピークとなります。
原因菌はサルモネラ・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌・カンピロバクターなどです。

下痢は腸内の菌を排泄しようとする腸の防御反応です。
下痢をすることによって、自然に治ってしまうこともあります。
ただ、下痢をすると身体の水と電解質が不足する「脱水状態」になってしまうことがあります。
この状態が進むと命にかかわる危険な状態に陥ります。
特に脱水状態になりやすいのは、子供と高齢者です。
なんとなく口が渇く、排尿量がいつもより少ないといった場合は
脱水症状のサインと考え、すぐに水分補給してください。
症状のある時は、冷たいものを避け、水、スポーツドリンクなどのイオン飲料、お茶を摂取してください。
生もの、繊維の多いもの、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、脂っぽいものは控えてください。
便が柔らかいときはやわらかいもの、普通の硬さに戻ったら通常の食事に戻すというように
便の状態に合わせて食事を調節してください。


●食中毒を予防するための8カ条
(1) 手洗いの徹底を
 衛生習慣の基本となる手洗いはしっかりと。
 とくに帰宅後は石鹸をよく泡立てて、両手の指の間までしっかり洗いましょう。
(2) 正しい保存で菌を増やさない
 食品は表示どおりに冷蔵庫で保存を。
 ただし冷蔵庫の詰め込みすぎは禁物。容量の70%以内に抑えるのがポイント。
(3) 買い物は信頼できる店で
 品質表示ラベルだけでなく、冷凍食品に霜がついていないか、
 要冷蔵と表記された商品が常温の棚に置かれていないかなど、
 食品がきちんと管理されているかチェック。
(4) しっかりした下準備
 調理時は汚染された食品に触れた手で他の食品に触るだけで二次感染につながることも。
 布巾やタオルは清潔に保ち、まな板や包丁は素材ごとに使い分けたり、その都度洗うことも大切。
(5) これだけは守りたい加熱調理の基本
 加熱の目安は、食品の中央部の温度が75℃の状態え1分以上加熱を。
 また、卵は調理の直前に割り、揚げ物は中まで火が通るように低めの温度からじっくり揚げる。
(6) 残り物の正しい保存法
 料理の残り物は小分けして冷蔵庫で保存。
 容器に入れ直すときは、新しい箸やスプーンを使い、容器に入れた後、しっかり空気を抜く。
 再加熱は75℃以上が目安。
(7) 料理は長時間室温に放置しない
 食卓に出したものは長くても2時間以上室温に放置せず、冷めたらすぐに冷蔵庫へ。
(8) 食器は下洗いを
 汚れた食器類を洗い桶に浸したままにすると細菌が繁殖することも。
 まず、予備洗いで表面の汚れを落としてから、洗剤液につけるときれいに落ちる!
(へるすあっぷ21より引用)


●食中毒を引き起こす主な細菌、ウイルス
・O-157
 加熱することによって殺菌することができます。
 生野菜などは水道水で十分に洗い流すようにしてください。
・サルモネラ
 ここ数年、食中毒のトップを占めています。
 原因として鶏卵が疑われていますが、加熱によって殺菌できます。
 生卵は、なるべく新鮮なものを食べるようにしましょう。
・腸炎ビブリオ
 海水中に生息し、魚介類に付着して人へと感染します。
 夏場に多く、加熱や低音保存をすることで予防できます。
・カンピロバクター
 鶏肉、生水、牛乳などさまざまな感染源を持ち、年間を通じて発生します。
 弱点は熱と乾燥。食品の中までしっかり火を通すことが予防につながります。
・黄色ブドウ球菌
 人間、動物をはじめ、自然界に広く生息しており、
 主に調理する人の手指の化膿創から食品を汚染して食中毒を引き起こします。
 調理の際には清潔を保ち、保存の仕方に気をつけることが予防になります。
・ノロウイルス
 カキなどの二枚貝に含まれ、これらを食べたり、
 感染している患者さんの汚物等に接触することにより感染します。
 これらは冬場(11月~2月)に多く発生します。
 調理をする際には手洗いを心がけ、食品を十分に加熱するようにしましょう。


吐き気、嘔吐、発熱を伴う下痢、頻回の下痢、便に血が混じる、
脱水症状があるときは速やかに医師の診察をを受けてください。
下痢をする人の中には虚血性腸炎や潰瘍性大腸炎・クローン病などの場合もあります。
これらは大腸内視鏡検査で診断することができます。
たびたび下痢をするようなら、内視鏡検査を受けましょう。

投稿者: 林医院

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