胃カメラ(胃内視鏡検査)

このような方は胃カメラ検査を受けましょう

  • 吐き気、胸やけ、げっぷが多い
  • 空腹時、食後にみぞおちが痛い、重たい、もたれている
  • 喉や胸に何かつかえた感じがする
  • 喉のイガイガからくる咳
  • 慢性胃炎の方
  • ピロリ菌がいると診断された
  • バリウム検査で要精密検査が出た
  • タール便(黒っぽい便)が出た

上記の症状が該当される方は胃カメラ検査を早めに受けましょう。
胃カメラ検査を受けることで消化器疾患の診断や治療ができ、胃がんの早期発見・予防に繋がります。

胃カメラ検査(胃内視鏡検査)とは?

胃カメラ検査とは、上部消化管の粘膜を直接観察することができる検査です。スコープの先端にCCDカメラと光源があり、リアルタイムで粘膜を観察することが可能です。直接観察できることで、咽頭、食道・胃・十二指腸粘膜の状態が確認でき、炎症の有無、荒れの程度、隆起、凹凸まで把握することができます。
良性疾患(逆流性食道炎や胃潰瘍)の診断や、早期食道がん・胃がんの発見も可能になります。観察の際に疑わしい部分があれば、その場で組織を採取できるため、確定診断が可能です。当然、胃がんの原因といわれるピロリ菌感染胃炎の判断もすることもできるので、ピロリ菌の除菌治療を行うことで将来の胃がん発症リスクを抑えることができます。

当院の胃カメラ検査・10の特徴

①鎮静剤を使用した苦しくない胃カメラ検査
②次世代最新鋭の内視鏡システム使用
③経験豊富な内視鏡専門医による胃カメラ検査
④ハイビジョン大型モニターを観察しながらの検査
⑤土、日の胃カメラ検査
⑥胃カメラ検査・大腸カメラ検査同日検査可能
⑦当日検査対応可能
⑧プライバシーに配慮したリカバリールーム
⑨徹底したカメラの洗浄と消毒
⑩江坂駅徒歩3分の好立地

①鎮静剤を使用した苦しくない胃カメラ検査

当院では、患者さんが眠っているような状態で検査を受けられる、苦痛や痛みを抑えた胃カメラ検査を行っています。検査中は、鎮静剤を使用してほぼ眠っている状態になるため、検査時の不安や恐怖、苦痛を感じることなく、目覚めた時には検査が終わっています。 検査にかかる時間も、およそ5~10分程度と短時間のうちに終了します。
検査中に苦痛がなくリラックスした状態なので、色素法や特殊光観察などの10秒弱程度ですが時間がかかる検査も、しっかりと丁寧に行うことができます。そのため、ミリ単位の小さな病変も、見逃しがなく発見することができ、同時に大切な組織検査も的確にできます。
※鎮静剤を使用される方は、経口胃カメラ検査の場合、麻酔薬を口にためたり、喉の奥にスプレーを吹きかけるといった喉の麻酔は行いません。嘔吐反射が強い方も、安心して検査が受けられます。スプレーや、ゼリーの表面麻酔による検査後に起こる、検査後の喉の違和感、引っかかる感じはありません。

※鼻からの胃カメラ検査

通常、口から挿入する胃カメラ検査では、舌に当たって起こる咽頭反射により、“おえっと”となる、えずく辛い思いをします。
その為、多くの方が、口からの胃カメラ検査は、苦しい、辛いという印象が強く残っています。鼻から挿入する経鼻内視鏡検査では”おえっと”なる原因の舌の箇所にスコープが直接当たらないため、苦痛を大幅に軽減できます。また、鼻麻酔や咽頭麻酔といった局所麻酔だけですむため身体への負担も軽減できます。

鎮静剤を使用した際の注意点
  • 検査後は車の運転ができません。鎮静剤を使用すると原則として当日の車の運転は控えて頂きます。
  • 鎮静剤も薬剤であるため、統計的にある一定の頻度で副作用の報告があります。血圧や呼吸の一次的な低下や、アレルギー反応などです。

また、この10年で内視鏡の検査、治療法は目覚ましく進歩し、使用する薬剤も大きく変化しています。最新かつ豊富な経験をもとに、患者さんの年齢、体重や、現在、病歴や内服されているお薬りなども考慮にいれた上で鎮静剤の種類や量、組み合わせを調整することが可能です。 他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もお気軽にご相談下さい。

②次世代最新鋭の内視鏡システム使用

微細な病変も観察することが可能な次世代内視鏡システム、富士フィルム『LASEREOレザリオ6000システム』を導入しています。
LASEREOレザリオ6000システムには、ハイビジョン画像での観察はもちろん、スコープ先端の光源に白色光レーザーと短波長レーザーといった2種類の異なるレーザー光が搭載されているので、粘膜病変の周囲に集まりやすい表面血管をより効果的に観察することが可能となりました。さらに、BLI(Blue LESER Imaging)と呼ばれる独自の画像処理技術により、目的に合わせた鮮明な画像が得られるので精度が高く見逃しが少ない検査が可能です。 画像処理の際に赤みのコントラストを強度表示することができるLCI(Linked Color Imaging)技術により、粘膜の炎症状態も正確に観察することができます。BLIやLCIの技術を組み合わせることで、より正確な診断を実現しています。

  • BLI画像

③経験豊富な内視鏡専門医による胃カメラ検査

当院の内視鏡検査は経験豊富な院長が全例担当します。
そのため、同じクリニックでも担当医によって内視鏡検査の質が違うといったことは起こりません。
豊富な経験から培った確かな検査技術と知識により、患者様に安心・安全な質の高い内視鏡検査をお届けします。

④ハイビジョン大型モニターを観察しながらの検査

検査は映り込みや反射の少ない大型ハイビジョン液晶モニターで粘膜の映像をリアルタイムで確認しながら進めます。

これによりスピーディでスムーズに検査が進み、クオリティの高い検査が可能です。

⑤土、日の胃カメラ検査

当院では日々お忙しい方にも胃カメラ検査を受けて頂けるよう、土曜・日曜の検査に対応しております。平日はお仕事でなかなか時間を取ることができない方も、お休みの時間を利用して検査をお受け下さい。

また、土曜・日曜は混雑することが予想されるため、webから予約をお取りいただいてからのご来院をお勧め致します。

⑥胃カメラ検査・大腸カメラ検査同日検査可

当院では、患者様の意向に合わせた内視鏡検査を行っており、胃カメラ検査と大腸カメラ検査の両方を1日で行うことができます。食事制限の解消、怖い、つらいと思われがちの検査回数を1回にできるなどの利便性を考え、同日、胃・大腸カメラ検査を行っております。

患者様にとって別々に内視鏡検査を受けることは時間的にも精神的にも負担が掛かることだと存じます。時間がない方、楽に1回の検査で済ませたい方には、その日に両方の検査を行い 少しでも患者様の負担を軽減させられたらと思います。

⑦当日検査対応可能

当院ではご来院当日の検査希望にも出来る限り対応できるよう体制を整えております。辛い症状でお困りの方や、いち早く検査を受けたいという方はまずは一度ご相談下さい。

※当日検査は基本的に医師が「緊急性が高い」と判断した場合に限ります。また、検査対応可否については、ご予約の状況や患者様の食事状況(胃カメラ検査が受けられる状態か)によっても異なります。対応が困難な場合もあるため、予めご了承下さい。

⑧プライバシーに配慮したリカバリールーム

鎮静剤を使用した場合、検査後15~30分ほどベッドで休んでいただく必要があります。

当院では半個室のリカバリールームを複数完備することで、患者様がリラックスしてお休み出来る環境を整えております。

⑨徹底したカメラの洗浄と消毒

内視鏡検査で用いた処置具などの器具は徹底的に洗浄・滅菌したものを患者様ごとにご用意して使用しております。

オートクレーブなどを用い、内視鏡学会で定められたガイドラインを遵守して感染症防止に努めています。

⑩江坂駅徒歩3分の好立地

大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行電鉄 江坂駅 7番出口から徒歩3分に位置しております。

アクセスの良い立地になっておりますので、胃カメラ検査で鎮静剤を使用する場合も公共交通機関での移動が可能です。お気軽にご来院ください。

胃カメラ検査の流れ

STEP1ご予約

お問い合わせ胃カメラ検査は1日に実施できる検査数に限りがあるため、当院では基本的に予約制としております。
24時間webからの検査予約も可能です。その際はweb上の検査同意書を一読下さい。お電話での予約にも対応しています。
また、事前に受診をして頂くと医師の診察および説明を行うことが可能であるため、最も安全・安心な状態で内視鏡検査を受けて頂くことができます。特に糖尿病薬を内服されている方は事前の受診をお勧めします。 鎮静剤の使用を希望される方は、検査後は車の運転は出来ませんので、相応の準備をお願いします。
また、激しい胃痛や強い腹痛、吐血・下血などの緊急治療を要すると思われる方は近隣の救急病院の受診をお勧め致します。

STEP2検査前日

検査前日検査前日の午後9時以降は固形物の摂取は禁止です。 お茶や水、スポーツドリンクの摂取は構いません。
内服の中の薬は前日まで、通常通りに服用してください。

STEP3検査当日の朝

検査当日は絶食状態でご来院下さい。水分(水、お茶)は飲んでも構いません。
朝のお薬(血圧、不整脈など心臓の薬がある場合)は検査3時間前までにコップ1杯のお水で服用して下さい。
糖尿病で内服薬・インスリンを使用中の方は、当日朝は使用しないで下さい。
お時間については、検査予定時刻の15~30分前にご来院下さい。

STEP4検査中

内視鏡室に入って頂き、仰向けでベッドに横になります。
当院では基本的に鎮静剤の投与を行います。鼻から挿入する経鼻胃カメラ検査をご希望の方は鎮静剤を使用せず検査が可能です。胃カメラ検査は10~15分程度で終了します。
鎮静剤を使用した方は休憩室で休んで頂きます。
使用した薬剤により安静時間は異なります。
最短で10分程度、薬剤によっては30-60分ほど休んで頂くこともあります。

STEP5検査後

検査後の安静時間が終えると、結果説明を聞き、お帰りいただけます。検査画像をご覧いただきながらわかりやすく結果をご説明しています。気になることがありましたら、些細なことでもお気軽にご質問ください。
組織を採取して生検やピロリ菌感染検査を行った場合には、結果が出るまで1週間程度かかりますので、再度ご来院いただいて結果をお伝えいたします。

胃カメラ検査でわかる病気

食道、咽頭の病気
  • 咽頭癌
  • 食道がん
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 逆流性食道炎
  • バレット食道
  • 食道カンジダ症
  • 食道異物
  • 食道静脈瘤
  • 食道乳頭腫
胃の病気
  • 胃がん(早期、進行、スキルス)
  • ピロリ菌感染慢性胃炎
  • 萎縮性胃炎
  • 鳥肌胃炎
  • 胃腺腫
  • 胃潰瘍
  • 胃ポリープ(胃底腺.過形成性)
  • 胃静脈瘤
  • 胃アニサキス症
十二指腸の病気
  • 十二指腸がん
  • 十二指腸潰瘍
  • 十二指腸ポリープ

胃カメラ検査の費用

検査内容 保険1割負担 保険3割負担
胃カメラ検査のみ 2,000円程度 6,000円程度
胃カメラ検査+病理組織検査 3,000円~4,000円程度 9,000円~12,000円程度

※診察料、採血費用は別途必要となります。

胃カメラ検査のよくある質問

胃カメラ検査の事前の診察は必要ですか?

診察は必要ありませんが、ご希望の場合は下記よりWEB診察予約をお願い致します。

胃カメラ検査のどのくらい時間がかかりますか?

検査時間は10分程度です。当院では、苦痛なく、眠ってできる内視鏡検査を行なっていますので、基本、鎮静剤を適正量使用しています。検査後、個室リカバリールームで30分~1時間程度お休みいただいてから結果の説明後、帰宅になります。

胃カメラ検査をできるだけ早く受けるときの症状や、受けるタイミングはいつですか?

基本的には、40歳が一つの目安です、40歳以上の方で、まだ1度も胃カメラ検査、胃がん検診を受けたことがない方にはできるだけ早く検査を受けるようお勧めしています。また、胃の調子がおかしいなど軽い症状でも検査をお勧めします。

  • 食欲が落ちた
  • のど、胸のつかえ
  • みぞおち付近の違和感、不快感
  • 家族の方で、胃癌、慢性胃炎でピロリ菌除菌治療歴
  • 健診で要精密検査、ピロリ菌陽性

など
早期胃癌では、ほとんど無症状です。定期検査を受けることで早期発見ができ内視鏡処置で完治できます。当院では胃と大腸の内視鏡検査を同日で受けることも可能ですので、ご相談ください。

胃カメラ検査は保険診療でできますか?

胃内視鏡検査は基本的に保険が適用されます。
但し、健診結果に異常なく、家族歴なし、無症状で患者様の希望で会社健診やドッグのような場合、患者様が希望をされて胃カメラ検査を実施する場合は自費になります。保険が適用をされる胃カメラ検査の金額は料金表をご確認ください。

経鼻胃カメラ検査と経口胃カメラ検査とどちらが楽でしょうか?

胃内視鏡検査は基本的に保険が適用されます。
各々長所、短所がありますが、どちらでも苦痛なくおこなえます。
当院は基本両方とも検査時は、適正な鎮静剤を使用して行っています。

鎮静剤を使用する場合

経鼻胃カメラでは、検査後の圧迫よる軽度の鼻の違和感、鼻出血の可能性、ゼリー状、液体の表面麻酔で‘のど‘に不快感が少し残る場合があります。
経口胃カメラ検査では、逆に表面麻酔をしませんので経口胃カメラ検査の方が検査後の違和感、不快感はないと感じています。

鎮静剤を使用しない場合

経鼻胃カメラ検査の方が、咽頭反射が少なく、えずく辛さは、経口胃カメラ検査の約1/3以下です。(個人差があります)
当日、軽度の鼻の違和感、鼻水が出やすいです。

胃カメラ検査には予約が必要ですか?

検査前日、当日朝に食事、お薬など行って頂く注意点がありますので 完全予約制 となっております。胃カメラ検査では、事前診察はありませんが、WEB問診へ、既往歴(他科受診)、内服薬、症状がありますと検査日診察でスムーズに検査が行えますのでよろしく願いします。検査予約画面より希望日の予約ができます。

午前の胃カメラを予約しました。検査日の食事やお薬はどうしたらよいですか?

食事について

検査前日の夕食は20時までにお済ませ下さい。 検査当日の朝食は摂らないでください。水分は、1~2時間前まで、いつもより多めにとっていて下さい。(例:水・緑茶・スポーツドリンクなど)
来院される直前は少量 コップ 1~2杯の水分にしてください。

お薬について

他科の内服のある方、検査前日、通常通り内服、 検査当日の朝、内服薬は6時までに服用下さい。
ただし、糖尿病の治療薬とインスリンは検査当日の朝は中止して下さい。
ご不明や不安な場合は検査前日までに、受診して頂き しっかりご説明させていただきます。

胃カメラ検査後何か制限はありますか?

鎮静剤を使用した胃カメラ検査(つらくない内視鏡検査)を行った場合は、終日お車の運転ができません。
また、脱水症状を起こす場合がありますので、こまめに水分補給を行うようにしてください。
鼻から胃カメラ検査後は麻酔により鼻・喉の麻酔が効いている為、いつもと違う喉に違和感、ひっかかる感など飲み込みにくい、むせやすい状態が起こりやすくなります。いつもの状態に戻るまで、約30 分程度は絶飲食をお願いします。また、鼻水や鼻出血も起こりやすいので、強く鼻はかまないようにお願いします。

授乳中ですが、胃カメラは受けられますか?

授乳中でも内視鏡検査を行うことは可能です。しかし鎮静剤を使用しますので搾乳の時間変更があります。検査前まで通常通りですが、開始のタイミングを変える必要があります。お手数ですが授乳中の方は検査前に一度、受診して下さい。事前に医師や看護師に授乳中であることを伝えて頂き、医師や看護師と一緒に検査当日の授乳の開始のタイミングをお伝えします。

妊娠中ですが、胃カメラは受けられますか?

妊娠中の方への胃カメラ検査は当院では対応していません。産科の主治医の先生とご相談ください。

胃カメラ検査はいくらですか?

胃カメラ検査の料金に関しては料金表をご参照ください。

基本的に胃カメラ検査は保険が適用されますので、保険負担割合で違いがあります。

症状が心配で早めに受診したいです。予約なしでの受診は可能でしょうか?

当院は完全予約制です。なお、かかりつけの患者さんについては急な体調不良の際にも対応しています。TELを頂ければ可能な限り対応します。

胃カメラの当日予約は可能ですか?

「当日の緊急内視鏡枠」を毎日確保しています。
‘緊急’含め‘予約の枠’に空きがあり、朝から、牛乳、ヨーグルト、コーヒーなど色のついた飲料、朝から食事を摂っていない等の条件が合う、緊急性が高いと医師が判断した場合は、当日でも検査ができるように調整をいたします。来院前に必ず電話連絡をお願いいたします。

体調が悪いのですが、胃内視鏡検査は受けられますか?

大きく体調を崩されている場合は、胃内視鏡検査の実施はお勧めできませんが、ご予約されていましたら、改善されて体調のいい時に、改めて別日に予約変更されることをお勧めします。

定期的な胃カメラ検査は何年ごとでしょうか?

その方の年齢、状態によって異なりますが、一般的には1年に1回の頻度で受けることをお勧めしています。
ピロリ菌除菌治療を受け除菌に成功した場合でも、萎縮性胃炎が残っている事がほとんどです。
除菌後成功で胃がん発生リスクは低下していますが、胃炎の状態によって胃がんを発症するケースがあります。念のため1年に1回の定期的な胃カメラ検査は必要です。

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