あなたは「見逃される側」になっていませんか?
「検査では異常なしと言われた。でも半年後に胃がんが見つかった」そんな話を、あなたもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。現代の医療は日々進歩していますが、検査の種類によっては「見逃し」が起きることも現実です。その差を分けるのが、検査の“精度”です。
胃の検査といえば、「バリウム検査」か「胃カメラ(内視鏡検査)」の二択が一般的ですが、実際にどちらを選べば安心できるのでしょうか。この記事では、あなたが後悔しない選択をするために、医学的な知識と現場の視点から、わかりやすく丁寧にご説明します。
バリウム検査は“胃の輪郭”を確認する検査です。
バリウム検査とは、白い造影剤であるバリウムを飲み、胃の中で流れる様子をX線で撮影する検査です。胃の内側に腫瘍やポリープのような影があると、そのバリウムの流れ方が変わるため、異常の存在を“間接的に”把握することができます。
この検査は長年にわたり、健康診断などで広く使われてきました。検査時間も短く、比較的手軽に受けられることから、「とりあえずバリウムを」と選ぶ方も少なくありません。
ただし、見えているのは“胃の中の影絵”に過ぎません。病変の形が小さかったり、凹凸が目立たなかったりすると見逃される可能性もあります。さらに、バリウム検査だけでがんを確定診断することはできず、何らかの異常が疑われれば、その後に胃カメラで再検査を受ける必要があります。胃カメラは“直接その目で”見ることができる検査です。
胃カメラ(内視鏡検査)は、カメラ付きの細いチューブを口や鼻から挿入し、胃の内部をリアルタイムで観察する検査です。映し出されるのは粘膜そのもの。わずかな色の変化、小さな出血、早期のがん、前がん病変も、直接の目で確認することができます。
さらに、気になる部分があればその場で組織を一部採取し、病理検査に送ることができます。バリウム検査ではできない“確定診断”までを一度の検査で完了できる点が、胃カメラの最大の強みです。
また近年では、鼻から入れる経鼻内視鏡が登場し、管がより細くなって嘔吐反射も起きにくくなりました。鎮静剤を使えば、眠っている間に検査が終わる方法も広く普及しており、「胃カメラはつらい」という印象は大きく変わりつつあります。
医師たちは、どちらを選んでいるのか?
私自身や家族に検査を勧めるとしたら、胃カメラです。
その理由は明確です。バリウム検査はあくまで“疑わしい影”を見つける検査であり、微細な病変や色の変化を見逃してしまうリスクがあります。一方、胃カメラは粘膜を直接観察できるため、診断の精度が圧倒的に高いのです。早期発見がそのまま治療の成否につながる今、何かあってから胃カメラを受けるのでは遅い、というのが現場の医師たちの本音でもあります。
結局胃カメラとバリウム検査、何がどう違うのか?
胃カメラとバリウム検査の決定的な違いは、「見える範囲」と「診断の正確さ」にあります。
バリウム検査では、胃の内側をバリウムの流れと影として捉えるため、異常があってもはっきりと確認できないことがあります。病変が平坦で目立たない場合、小さすぎる場合、色の違いだけの場合などは見逃されることもあります。
一方の胃カメラは、胃の粘膜を直接見るため、早期の胃がんや小さなポリープ、わずかな出血などもその場で確認できます。さらに、必要があればその場で組織を採取し、確定診断に進むことができる点が大きな強みです。
また、バリウム検査は異常が見つかった時点で「胃カメラによる再検査」が必要になるため、結局二度手間になることも珍しくありません。精密な検査を一度で済ませたいなら、最初から胃カメラ検査をお薦めします。
実際に胃カメラを受けた人たちの声
・40代女性
「父が胃がんだったので、自分も毎年胃カメラを受けています。最初は不安でしたが、鎮静剤を使ったら驚くほど楽で、今では安心材料のひとつです」
・50代男性
「以前はバリウム検査を受けていましたが、胃の違和感が続いて胃カメラを受けたところ、早期の胃がんが見つかりました。あの時切り替えて本当に良かったと思います」
・30代女性
「口から胃カメラ検査を鎮静剤を使って受けましたが、本当に不安なく眠った状態で、目が覚めたら終わっていたのにびっくり。もっと早く知っていれば…と思いました」
・50代女性
「当時、胃カメラは口からするのが普通で、“えずいて“とてもつらい思いをしたので、口から胃カメラ検査にトラウマを感じていました。口コミの内容、先生の説明から一度試してみたところ、鼻から胃カメラの異物感や検査前後の麻酔剤、処置の違和感が全くなく、これまでの苦しい口からの胃カメラのトラウマは払拭されました、次回からこちらで検査を受けようと決めました。」
・40代男性
「他院で無痛でできる」ということで、鎮静剤を使って経口の胃カメラをしましたが、検査途中目覚め大変苦しい思いの経験の中、友人からこのクリニックを紹介され、恐る恐る行いましたがこちらでは、いつ終わったのか寝ているうちに終わり、大変楽で安心しました。
よくある質問
Q.胃カメラって、やっぱり苦しいんですか?
A.昔は、鎮静剤を使うことがなかったため「つらい検査」という印象があります。現在は大きく改善されて、鼻から入れる経鼻内視鏡は、舌根部に当たらないため嘔吐反射が起こりにくく、経口胃カメラに比べ楽だという声が多いですが、食道入り口部分での反射があるため、良くて半分の楽さが限界かと思われます。健診、ドックで経鼻内視鏡検査が導入されるようになりましたが、やはり辛い検査というお言葉を多く耳にします。反射の強くない方は、経鼻内視鏡検査でも、“えずくことなく”検査を終わられる方もしばしば見受けられます。不安や、咽頭反射を抑える為、鎮静剤を使用すれば、眠っている間に終わるため、苦しくなく、安心して終わった」という方は、とても多いです。ご自身に合った方法を医師と相談して選ぶのがおすすめです。
Q.鎮静剤を使っても大丈夫ですか?
A.鎮静剤は、「危なくないですか?」「安全ですか?」「とても不安です。」というご質問を頂きます。鎮静剤の特徴、使用量に熟知した医師が、その患者様に応じて適正量を使用し、呼吸や血圧などをモニタリングしながら行うため、ご安心下さい。ただし、検査後しばらくは眠気や判断力の低下があるため、当日の車の運転や重要な作業は避ける必要があります。
Q.検診で「異常なし」と言われましたが、胃カメラも受けるべきですか?
A.はい、症状がある場合や、胃がんの家族歴がある方、ピロリ菌感染歴がある方には胃カメラが推奨されます。バリウム検査では見逃されがちな病変も、胃カメラなら早期に発見できることがあるため、「異常なし」の結果でも再確認する価値があります。
Q.経鼻内視鏡と口からの内視鏡、どちらが良いですか?
A.経鼻内視鏡は細くて楽ですが、画質では口からの方が勝ります。又、鼻から挿入するための準備に時間がかかる、鼻腔の圧迫、検査後の違和感、や鼻出血、挿入できない場合があります。鎮静剤を使えば、口からの内視鏡検査でも苦痛は、当院では全くない状態でできます。また、精度も含めて考えると経口内視鏡をお薦めします。ご自身に合った方法を医師と相談して選ぶのがおすすめです。
Q.費用はどれくらいかかりますか?保険は使えますか?
胃カメラは医師の判断で行う場合、健康保険の対象です。自己負担は3割で、おおよそ6,000円程度(病理組織検査がある場合は9000円~12000円程度)です。人間ドックなどの自費検査の場合は施設によって異なります。まずは医療機関で相談してみてください。
最後に:あなたにとって、今必要なのはどちらですか?
「何となく不調がある」「家族に胃がんの人がいた」「ピロリ菌に感染したことがある」
そんな小さな不安を感じているなら、どうか今すぐにでも胃カメラを選んでみてください。
検査で何もなければ、それが一番です。でも、もし何かが見つかったとしても、早く知ることができれば、その分だけ治療の可能性も広がります。
安心を手にするための5~10分。それは、あなたのこれからの人生を守る時間かもしれません。
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